19世紀バイエルン記念ターラー銀貨シリーズとは、またその魅力について - アンティークコイン・金貨・銀貨の買取 ルナコイン

 　皆様コインにちは。

　ルナコイン代表、グランドコンサルタントの辻でございます。

　世界には「射撃祭」「ワイマール」など、愛すべき様々な記念コインシリーズがあります。

　その中でも、最人気シリーズの一つとして「１９世紀バイエルン記念ターラー銀貨」があります。

 ✅バイエルン王国記念ターラー銀貨シリーズとは

　バイエルン（英語名ババリア）王国は、かつて現在の南部ドイツ、バイエルン州に位置しました。

　神聖ローマ帝国の流れを組むバイエルン公国を起源として、1805-1918年まで存在しました。

　その国力も強く、隆盛時はドイツ連邦の盟主プロイセンに次ぐ領土の広さを誇りました。

　この国では当時コインの発行も盛んであり、慶事、国威発揚等年年の歴史的イベントを刻む、様々な記念銀貨が発行されました。

　この時の情熱が、後の世代に渡り魅力的なコインコレクション熱へと受け継がれ、現在世界中にコレクターを数多く生む王道的人気のシリーズとなっています。

　特にこの間に発行されたルードヴィヒ１世在位時の38種類、並びにマキシミリアン２世の５種類がバイエルン記念ターラー銀貨の中で最人気のシリーズとなっています。

✅このシリーズの飽くなき魅力について

　このシリーズは限られた人しか購入できないほど高価でもなく、かといってそれほど安く買えるものでもありません。

　また比較的入手が容易なものもあれば、いわゆる「ネック」となる入手困難のタイプも存在します。

　一方当時はコレクションというよりは、一般貨幣でもあったため、普通に使われて状態のいいものがあまり出回りません。筆者の印象としては、いい状態のものは本国ドイツのコインフェアで極たまに見るくらいです。

　したがって様々な条件を踏まえると、シリーズコレクションのコンプリートはかなり困難ですが、それでも不可能というほど壮大すぎるものでもないです。

　いわば「高嶺のマドンナ」といったところでしょうか。

「やること頑張れば、手が届くのではないか、微笑んでくれるのではないか」と思わせるシリーズでもあり、だからこそ長年世界中のコレクター熱を飽きさせないのでしょう。

　当店でも人気のあるコレクションです。現在の当店在庫（またはオークションロット）としては、以下のタイプを所有しております。幸運にもいい状態のものです。

現在出品中のバイエルンシリーズ

✅ちなみに 、

　ちなみにレリーフのバイエルン王であるルードヴィヒ1世は芸術と女性をこよなく愛する王だったそうです。

　愛人とのスキャンダルにより退位したという逸話を持つ彼ですが、裏面のモチーフはそれを隠喩しているようで、なんだか面白いコインですね。

✅コレクション作りで大事なこと 

　最後に、

　１９世紀バイエルン記念銀貨シリーズは、ヨーロッパの歴史へのアプローチとしても、また芸術性の観点でも、現代ものとは比にならないような大変高い完成度を誇ります。

　コレクションをしようと思ったらまず、テーマとゴールを決め、そのうえで収集を進めていくと統一性、資産性が増し、価値あるコレクションへと作り上げていくことができます。

　ぜひ、このコレクションシリーズ、コンプリートを目指してください！ご相談も承ります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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