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Her Majesty Queen Elizabeth II 1926 - 2022 エリザベス2世女王陛下、心よりの哀悼を込めて
作成日 2022年9月09日(金曜)08:00
ルナコイン代表の辻でございます。
衝撃の知らせを聞きました。
英国エリザベス女王陛下が8日、逝去されました。
心より哀悼の意を表します。
日本のメディアからはその後の情報が限定的ですので、私は英国BBCをずっとチェックしていますが、当然のごとく一色です。
涙を流す国民の映像を見ながら、私も人知れず同情のしずくが目からこぼれました。
女王陛下の歴史、功績はメディアもさることながら、ネットでもあらゆるところで現在紹介が殺到しています。ここで書くと長くなるので、知りたい方は別途検索してください。
私が女王陛下の威厳を初めて肌で感じたのは、もうずいぶん昔になりますが、初めて英国を訪れたときでした。
(筆者撮影) |
事前リサーチなしの、紙のロンドン地図を片手の歩きでした。
たしかトラファルガー広場からビッグベンを見に行って、そこからバッキンガム宮殿に行ったんですが、そこで偶然衛兵の交代式に出くわしたんです。
(筆者撮影) |
それはもう荘厳かつ迫力の塊でした。赤い制服と大きな毛皮帽の兵隊さんたちの交代式も印象的でしたが、
圧巻だったのは宮殿前の大通りを騎兵隊など様々な部隊が、馬や大砲とともに交代のため行進する姿でした。
(筆者撮影) |
それはもう大轟音の大迫力でした。
初めての光景で当時の私は興奮が抑えられませんでした。私にとっては大イベントを見ているようでした。
でも後で聞いたら基本毎日やっているという話です!
びっくりしてしまいました。。。
(筆者撮影) |
あの威厳、格式高さ、伝統からくる厳粛さなど。。
これらはすべて英国人の真心から発していて、そのまんなかには常に女王陛下の存在があるんだなと、私はその時ロンドンの青空を見上げ鳥肌が立ったのを覚えています。
時は過ぎ現在、この仕事を通じても様々な英国人と知り合うことができましたが、その全員が女王に対し、本当に親しみと愛をもっていつも見ていることをしばしば伝えられました。
あの1999年のユーロ導入時も、イギリスは参加しませんでした。理由として、もし通貨統合したら、英国紙幣貨幣にあるあの女王陛下の肖像がなくなってしまうことを国民は考えられなかった、というものが大きな一つとしてあるといいます。
またある英国の王室ドキュメンタリー番組の女王へのインタビューで、1953年の戴冠式での、王冠のかぶり心地はどうだったかと聞かれ「ふらふらと不安定だった(Unbalanced)」と漏らしたり、
あんなに畏怖とおちゃめな親しみやすさが同居した君主は世界にまれと思います。
あのイギリス人の礼儀正しさ、親しみやすさ、はすべて王室から来ているものと実感します。
私も様々な外国へ行き、そこで様々に空気を感じてきました。その中でも英国(日本も実質的に)のような立憲君主制の国と、共和制の国とでは何か空気に見えない違いがあるように感じます。
見えない一つ上の敷居があって、そこに王室がある。王または女王には「自分の世」があり、歴史に蓄積された徳で人々を覆い、禍いから守っている。それを国民は親しみと敬意、感謝を自然と感じている。私はそんな社会、人々に何か独特の穏やかさを感じます。
ご逝去の時、バッキンガム宮殿の空にきれいな虹が立っていた写真をテレビで見ました。まるで女王の、国民の平和を願う祈りと努力に対する大いなるねぎらいと、またご入滅後の新たな時間への祝福をもらっているように思えました。
英国エリザベス二世女王陛下へ 心より愛を込めて
辻 直人 拝
エリザベス二世女王6ペンスコレクション(筆者収蔵) |