ソリダス(ソリデュス)金貨は、4世紀のローマ皇帝・コンスタンティヌス1世の時代よりローマ帝国・東ローマ帝国で造幣された金貨の総称です。
本品の皇帝レオは、トラキア(現在のトルコ、ブルガリアあたり)出身で、ローマではなく、コンスタンティンノープル総主教により戴冠、就任した初めての皇帝でした。
よくこのころのローマ帝国を「東ローマ」「西ローマ」と区別しがちで、国が分かれているという印象を受けます。
学術的には、その呼び方は後世に定着した呼称です。とくに帝国が厳密に分かれていたのではなく、広いローマ帝国の支配地を効率的に統治するため、複数の皇帝を作り責任を分担していた、ということです(複都制)。
でもおそらく実際にはライバル心はかなりあったのではないでしょうか。
このレオ皇帝は、今までラテン語で制定された法律を、自身になじみの深いギリシャ語で制定するようになりますし。この代からローマによらず、独自にコンスタンティンノープル(現在のイスタンブール)が皇帝を戴冠させるのが伝統になっていきましたし。
歴史的にも勢力が取って代わる重要な時期にいた皇帝ともいえます。
本品のコイン知識に関しては、よくサロンでお客様に聞かれることがあるのですが、
「裏面勝利の女神、足元の”CONOB”って何?」です。
これは、意味として「コンスタンティンノープル、1/72の純金」になります。
このソリダス金貨の重さはローマポンドの 1/72に規定されていました。
CONOBの「OB」は、精製または純金を意味する単語 obryzum(古代ギリシャ語:ὄβρυζον)の略語であり、ギリシャ数字の 72を表します。
したがって、CONOB は「コンスタンティノープル、1/72 ポンドの純金」と読むことができます。
というか、純金の「OBryzum」と、72の「OB」が、”かかってる”んですよ!
何とウィットの効いた言葉か。古代人のセンスたるや、思うたび筆者は鳥肌が立つ感覚です。
ともあれ、コインというものは、特にローマ時代から王のレリーフが使われるようになり、実質的には王の威厳を伝える「広告媒体」として使われていました。
今もその要素はまだ残っていますが、価値交換の基準として、税収入の利便性、物価の調整機能そして広告能力と、コインというものは、本当に人類の一大発明という名にふさわしい道具ですね!
加えて、古代のコインは職人の手による型押しの為、1枚1枚形が違うので同じものでもまた、違って見えるのが魅力的です。
古代の金貨・銀貨しか持ち得ない味であり、ロマンですよね。
下見も歓迎です。事前予約の上、ルナコインサロンへお越しください。
重量:4.49g
品位:金
国名:西ローマ帝国
発行年:AD 457-474年
グレード:NGC MS Strike 5/5, Surface 3/5 Wrinkle (Ref#: 4277977-014)
愛でながら、運命の出会いに感動しながら。あとは物価上昇の自然な原則に任せて、時が価値を育てていくのを楽しみましょう。
※コインについての補足:
アンティークコインについている様々な色素などの付着物は、そのコインが歴史の中で重ねてきた「経験」にほかなりません。欧米の鑑定でもデメリットとみなされません。どうぞ「汚れている」ではなく「美しい」と感じてください。
会員様ポイント還元:1%
商品番号:100537
(お問い合わせ等でコピーしてお使いください)
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ルナ・コインでは、希少コインのご紹介を通し
お客様との「縁」を大切にします。
ルナ・コインはご購入後のお客様との末永い信頼関係を一番大切に思っています。
お客様方々をそれぞれ一つの「運命(であい)」ととらえ、ご購入商品にまつわる更なる情報のご紹介・ご提案を継続的に行い、年数をかけお客様のコインを趣味・実質ともにより意味深いコレクションにしていくためのサポートをさせていただいております。
入荷は随時アップロードされますが、情報を先取りしたい方は大阪に店舗がございます。お気軽にお立ち寄りください(要事前予約)。在庫お問い合わせもいつでもお待ちしております。
ご興味いただき、ありがとうございます。
こちらは古代東ローマ皇帝レオ1世(レオン一世)がモチーフとなったソリダス金貨です。
ソリダス(ソリデュス)金貨は、4世紀のローマ皇帝・コンスタンティヌス1世の時代よりローマ帝国・東ローマ帝国で造幣された金貨の総称です。
本品の皇帝レオは、トラキア(現在のトルコ、ブルガリアあたり)出身で、ローマではなく、コンスタンティンノープル総主教により戴冠、就任した初めての皇帝でした。
よくこのころのローマ帝国を「東ローマ」「西ローマ」と区別しがちで、国が分かれているという印象を受けます。
学術的には、その呼び方は後世に定着した呼称です。とくに帝国が厳密に分かれていたのではなく、広いローマ帝国の支配地を効率的に統治するため、複数の皇帝を作り責任を分担していた、ということです(複都制)。
でもおそらく実際にはライバル心はかなりあったのではないでしょうか。
このレオ皇帝は、今までラテン語で制定された法律を、自身になじみの深いギリシャ語で制定するようになりますし。この代からローマによらず、独自にコンスタンティンノープル(現在のイスタンブール)が皇帝を戴冠させるのが伝統になっていきましたし。
歴史的にも勢力が取って代わる重要な時期にいた皇帝ともいえます。
本品のコイン知識に関しては、よくサロンでお客様に聞かれることがあるのですが、
「裏面勝利の女神、足元の”CONOB”って何?」です。
これは、意味として「コンスタンティンノープル、1/72の純金」になります。
このソリダス金貨の重さはローマポンドの 1/72に規定されていました。
CONOBの「OB」は、精製または純金を意味する単語 obryzum(古代ギリシャ語:ὄβρυζον)の略語であり、ギリシャ数字の 72を表します。
したがって、CONOB は「コンスタンティノープル、1/72 ポンドの純金」と読むことができます。
というか、純金の「OBryzum」と、72の「OB」が、”かかってる”んですよ!
何とウィットの効いた言葉か。古代人のセンスたるや、思うたび筆者は鳥肌が立つ感覚です。
ともあれ、コインというものは、特にローマ時代から王のレリーフが使われるようになり、実質的には王の威厳を伝える「広告媒体」として使われていました。
今もその要素はまだ残っていますが、価値交換の基準として、税収入の利便性、物価の調整機能そして広告能力と、コインというものは、本当に人類の一大発明という名にふさわしい道具ですね!
加えて、古代のコインは職人の手による型押しの為、1枚1枚形が違うので同じものでもまた、違って見えるのが魅力的です。
古代の金貨・銀貨しか持ち得ない味であり、ロマンですよね。
下見も歓迎です。事前予約の上、ルナコインサロンへお越しください。
重量:4.49g
品位:金
国名:西ローマ帝国
発行年:AD 457-474年
グレード:NGC MS Strike 5/5, Surface 3/5 Wrinkle (Ref#: 4277977-014)
愛でながら、運命の出会いに感動しながら。あとは物価上昇の自然な原則に任せて、時が価値を育てていくのを楽しみましょう。
※コインについての補足:
アンティークコインについている様々な色素などの付着物は、そのコインが歴史の中で重ねてきた「経験」にほかなりません。欧米の鑑定でもデメリットとみなされません。どうぞ「汚れている」ではなく「美しい」と感じてください。
会員様ポイント還元:1%
商品番号:100537
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Eastern Roman Empire Leo I, AD457-474, Gold Solidus, NGC MS 5/5, 3/5